2009年06月30日

児童ポルノ改正案のお話その2

 せっかくだから、民主党が出している改正案も解説してみる。
 民主党の改正案はこんな感じ。(要綱だと、こんな感じ。)

 前回みたいに、現在の法律に置き換えて説明するべきなんだろうけど、長くなるのでポイントだけ。
 民主党の改正案の最大のポイントは「児童ポルノ」「児童性行為等姿態描写物」への名称の改正及び定義の明確化
 つまり規制の対象を「描写物」と、明確に定義していること。

 んで、ここで辞書を引いてもらいたい。
 描写とは、「えがきうつすこと。特に芸術的表現において、客観的形象・事態・感情などを絵画・言語・音楽などにより適確に描き出すこと。」
 つまり

 絵画2次元は明確にアウト。客観的形象を描きだすことがアウトなら「ロリに見えれば」アウト
 言語=小説も明確にアウト。ネットの書き込みもアウト
 音楽=歌でも明確にアウト


 ただし、対象物の定義の一部を「18才未満が服を全部着てなかったり、一部を着てない状態や、見てエッチだと感じられるもの」から「児童の性器等が露出され、若しくは強調されている児童の姿態」に狭くしているのは評価…できるのか?(性行為はもちろんアウト)

 狭くしているとはいえ二次元ものはアウト
 三次元でも「性器等をもちいらなければセーフ」にしちゃって児童の権利を守れるのか?
 セカンド・レイプ防止的な意味も持つ法律だぞ?これ。
 極端な話、事後状態の腰から上の写真を撮りまくって保管してても合法になるぞ?

 ただし「児童を保護したりして児童の権利を守ろうってのが目的の法律だから悪用・濫用すんな。」ってのは、民主党の改正案にも入っているので、これは素直に評価したい。

 あと、民主党の改正案の「児童性行為等姿態描写物を買うな。又は繰り返し手に入れるな(ネット含む)。」ってのは、評価が分かれるところかも。

 政府の改正案に比べると、本当に二次元ロリにより児童の権利が侵害されているのか?二次元ロリにより児童買春等が助長されているのか?という視点が抜けており、ロリものは二次元、三次元問わず規制する。という、臭い物には蓋的なイメージが個人的には残る。

 二次元専門の奴もいるだろうし、なにより「二次元がガス抜きになっていることにより、三次元へ被害がまわらないで済んでいる(かもしれない)。」と、いう視点は必要だと思う。(もちろん逆の場合もありうる。)
 これはロリに限らず、全てのジャンルにいえることだが、人間そんなに綺麗にできてないのよ。

 二次元創作物と三次元事件の関連性は、このままだとほぼ永久に科学的な証明がなされないまま規制の議論だけが走っていってしまうので、政府の改正案の「二次元(ロリ)と児童の権利を侵害する行為との関連性に関する調査研究を推進する。」際には、是非この点も考慮して調査して欲しいところだが、民主党の改正案だと、はなっから規制前提なのよね。


 創作関連の人用にまとめると
  政府案 :二次元と三次元は別物。関連性は3年かけて調べる。少なくてもそれまでは二次元は合法。
  民主党案:ロリっぽいのもは性行為又は性器等を強調してれば全て違法。二次元だろうが法案が通って20日後以降は売買・譲渡すべて違法。
 こんな感じかな。

 個人的な考えをまとめると
 本当に二次元が三次元事件を助長しているのならば(ロリに限らず)規制もやむを得ないと思っている。
 (実際には加熱した報道等が三次元事件を助長させていると思ってる。)

 ただし、逆に二次元がガス抜きになっていることにより、三次元へ被害がまわらないで済んでいる部分は当然ありうると思っている。
 (人間は社会的に駄目なことを全て我慢して霧散できるほど綺麗にできていない。)

 だから、二次元と三次元を同次元に扱わずにその関連性を一度調べて欲しい。

 と、いう点で政府の改正案を支持しています。
 二次元専用の人は最も三次元にとって(性的に)安全な存在だと思うんだけどなぁ。


 ここまで書いて気づいたんだが、民主党の改正案だとボーイズラブ系は全滅するな。(リーマン系はセーフかも)
 絵も文もアウトだから。

 創作系の話をメインでしてたけど、民主党の改正案だと古本屋も潰れそう。
 二次元の(18歳以下の)性描写が違法で、その売買、譲渡がアウトだから。

 っつーか、普通の本屋や出版業界自体が危ない気がしないでもない。
 二次元の(18歳以下の)性描写が違法で、その売買、譲渡がアウトなら廃棄するしかないし。
 その費用も膨大なものになるだろうしなぁ。

 政府の改正案の(最悪でも)三次元の(危ない)写真集を1年以内に廃棄」に比べれば、ちょっと桁が違うぞ?
 書店で18歳以下を写した写真集の冊数と、18歳以下の(又はそう見える)性描写がありそうなコミック、雑誌、小説の数を比べて見れば一目瞭然だと思うが。

 まぁ、どっちみち政府の改正案は(民主党の議席数の多い)参議院で通らないだろうし、逆に民主党の改正案は(自民党の議席数の多い)衆議院では通らない。
 今回は問題提起で終わりそうな気がするのが正直なところ。

 衆議院の優越によって再可決まではいかないだろうし、いったとしてもとりあえず二次元は合法だ。
posted by PSY−10 at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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